第4の携帯キャリア「楽天」

ドコモ、au、ソフトバンクに次いで第4の携帯キャリアとして携帯電話事業に参入する予定の楽天

楽天の携帯事業の特徴、なぜ価格競争を促すことを期待されているのか。勝機はあるのか。現状はどうなのか。

携帯キャリア事業とは

携帯キャリアとは、固定電話や携帯電話などの通信サービスを提供する会社のことです。

現状、ドコモ、au、ソフトバンクの3社のみしかなく、これらの会社がほぼ同価格でサービスを提供している業界になります。

ソフトバンクが参入して以来、大きな変化のなかった携帯電話市場だが、ここにきて楽天が参入を発表。

元々、楽天モバイルとして他社回線を借りている格安SIM事業を展開していたが、自社回線を持つ携帯キャリアとしての参入を発表しました。

政府としては、楽天の参入は携帯市場に価格競争を促すということで、歓迎しているようです。

しかし後発の楽天が今更参入し、勝機はどこにあるのでしょうか。

世界初の完全仮想化ネットワーク

楽天の携帯事業の特徴であり最大の武器なのが、「完全仮想化ネットワーク」です。

仮想化ネットワークとは?

従来の携帯電話のネットワークは、携帯電話と基地局やノードビル(携帯電話ネットワークの中核)をつなぐネットワークに専用のハードウェアが用いられていました。

ハードウェアとは、例えばキーボードやプリンターなどの物理的に見えるような機器の事を指します。反対に、ソフトウェアというモノがあり、これはアプリなどの目に見えないモノです。

要するに従来のネットワークは沢山の機器をつかって構築されているという事です。

このハードウェアで管理、構築していたネットワークの全てをソフトウェアで行う、これが完全仮想化ネットワークです。

楽天は、仮想化ネットワークによって低コストで障害が起きにくく、素早いサービス提供が可能になるとしています。

ネットワーク機器を仮想化することは、機器の調達価格が低コストなことをはじめとして、数々のメリットを生み出すようですね。

仮想化するメリット

例えば通信が混雑し、障害が起きたとき、新しいサーバーを追加する必要があるとします。

従来は専用の機器を用いて行わなければいけないわけですが、仮想化ネットワークなら同じソフトウェアを持つ新たなサーバを追加、要するに複製すれば良いわけです。

また、従来のハードウェアが故障したら、物理的に修復しないといけませんが、ソフトウェアならその必要はありません。

そのため、混雑や障害への対処がとても容易になるそう。

そして新しいサービスへの対応も容易です。

新しいサービスを行うためには、設定のし直し、もっと言えば別の機器が必要になるかもしれない従来のネットワークに対し、仮想化ネットワークならソフトウェアをアップデートするだけで対応できてしまえるわけです。

もうすぐ4Gから5Gに切り替わる可能性が高いので、そこでも強さを発揮するかもしれません。

もう一つのメリット

仮想化ネットワークのもう一つのメリットは、効率の良い運用が可能になる事です。

全てのネットワークがソフトウェアで管理されているため情報の取得が容易で、専門知識を持っている人以外でもネットワークの管理ができるようになります。

これにより楽天は人工知能を用いた運用システムを検討しています。

これらの理由により、より低価格でサービスを提供することができるとされており、それにより携帯市場の価格競争が促されることが期待されています。

勝機はどこにあるのか

既に強力な地位を築いた3社が存在する市場に、かなり遅れて参入する事となった楽天。

既存のネットワークを全く持たない楽天が、すでに強力なネットワークを持つ他社にどう対抗していくのでしょうか。

0スタートという強み

この既存のネットワークを全く持たないというのはデメリットのように聞こえますが、実は最大のメリットであるとも言われています。

というのも、楽天が武器とする仮想化ネットワークですが、既存の3社もすでにネットワークの一部はソフトウェアで管理しています。

しかし、すでに強力なネットワークをハードウェアで築いている3社がそのすべて完全仮想化するとなると、そう簡単ではありません。

すでに稼働しているネットワークを止めるわけにもいかず、莫大な費用も掛かります。

それに対して楽天は既存のネットワークがないので、一から完全仮想化を実現することができます。

これは他社に対抗する武器になると言って良いでしょう。

楽天グループのブランド、1億人を超える楽天会員

楽天はすでにブランドとしての地位を築いており、認知もされ、多くのサービスを提供しています。楽天会員は国内で1億人を超えます。

楽天ポイントを用いる、他のサービスと結びつけるなど、顧客にアプローチする機会や方法は多様なのではないでしょうか。

現状は?

現状は、順調とは言い難く、苦戦を強いられているようです。基地局の整備がなかなか進まず、サービスの本格的な提供は事実上延期になりました。現在は試験運用を行っているようです。

しかしこの延期は賢明な判断であったと言えます。インフラである携帯電話事業を準備不足のままスタートするよりは、試験運用をしてみるのが正解であると思います。(むしろ試験運用って絶対やった方が良いんじゃないか)

完全仮想化ネットワークにより、将来的には海外でのポケットWi-Fiは必要なく、データ量も気にしなくてよくなり、SIMカードもいらなくなるそうです。

楽天の携帯事業参入により、今後の携帯市場がどうなっていくのか楽しみですね!

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